(2024-11-30) Catalina標準機(PN5x,PN7x)のアップデートトラブル
今月の中旬から相次いで起きているトラブルで、起動しなくなる現象が報告されています。診察室で使っているMacについては、原則としてOSのアップデートはする必要はありません
- 残り容量が6G前後ないと好発。アップデータが入るかどうかをちゃんと見極められないらしい
- 再起動後、「あと〜分」と出るもそのまま
- 再起動を繰り返すようであれば、そのまま30回程度させてあげて下さい。何例かデスクトップが出てきました。
シリアル番号の末尾がPN5D,PN5T,PN7DなどのiMacで発生します。最初のmacOS BigSurがリリースされ、MacOSXから移行する時も各地で頻発した(おそらく起動メカニズムを大きく変えていね)のでおそらくアップデータがうまく動かない部分があると思われます。
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(2024-11-14) Mac mini M4の壁掛けを考える
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とりあえず試作品を3Dプリントしてみました。
- これまでのMiniと異なり、電源ボタンの位置を考慮して裏返しになります
- 写真の通り、2つで留めてしまうことを考えています。どうしようかなと思ってますが、4点だとかっこ悪い。
- もちろん電源ボタンを避けてもよいのですが現場によってはこうなることも考えて。
- また卓上モニターの背中のVESA穴に固定することも考慮しました。
電源ボタンとホルダのRがいまいちアンバランスですかね。改良する予定です。
また卓上モニターの背中に固定するという話で感じたのですがちょっとMini重すぎないか? YouTubeで分解しているところを拝見しましたが、アルミはもうデザイン的な役割が強く、積極的な放熱器としての役割はなさそう。でも、筐体のやわさが原因でたった1年で壊れるあの悪夢のポリカーボネートMacBookが帰ってきたら困るけど。
モデルデータのダウンロード
ご利用は自由です。トラブルの責任は負いません。
追記: どうして裏返しなのか?という質問・意見が寄せられました。
すでにYouTubeに正面から電源スイッチを押す方法がいくつか提案されていますが、パクる気は全くありません。丈夫じゃなさそうだし、そもそも壁掛けは前提にしていないようです。こちらは7年の運用を前提にしていますので、ちょっとレバーが折れたくらいで毎回電話が鳴るようではさらに犠牲者を増やしてしまいます。機械に強くない人の多くは、案外、機械にも業者にも知らず知らずに酷いことをしてしまいがちです。
そもそも現場ごとに取り付けの向きが変わりますので、リンゴの向きでいろいろ言われるのが面倒くさいのと、電源ボタンが底面に来たという決定的な要因もありますが、他にも、ほぼ同じ冷却機構を持っているMac Studioでこんなことが起きているからです。わかりますか? うっすら埃が付いてしまうんですよ。これが目に見えるようにしておかないと故障の原因になります。動物病院は特に。
VESAの裏側に設置するパターンでもこの付け方でないと電源ボタンが押せません。そもそもiMacも裏にありますよね。初代Macintoshの頃からAppleは電源ボタンに対する変な執着が感じられます。
本題からそれますがMac Studioの天面はMiniと同じく、あの何も考えていない黒いアップルロゴ(光ってた頃はよかった)ですが底面は正面から見てもカッコいい。初代MacProのパンチングが渋い。Mac mini M4も同じようにしてくれれば・・・。
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(2024-11-10) (製品情報)Apple's Mac week: 続報
Magic mouse Type-C
さて新型マウスですが、ちょっと買う際には注意が必要です。
- インターフェースがUSB Type-Cになったので、当然付属するケーブルはType-C to Type-Cケーブルです
- 同ケーブルは、DP Alternativeモードも、Thunderboltモードも対応しませんでした
- マウスの価格は変わっていませんが付属ケーブルが従来はLightning(2,750円)だったのにくらべると、ダイソーレベル(100円)
- しかも(ここ重要) ケーブル接続でペアリングできるのはmacOS Sequoia以降のみ
- Bluetoothペアリングしたら使えますが、この使い勝手は時計が6年くらい巻き戻されたのと同じことに・・・
価格的なことだけ言えば従来モデルの方がコスパは上です・・・・。
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(2024-11-06) 小さい話ですが名称について
priXm (うち)
priXmはプリズムと読みます。当初OsiriX用のプリポストプロセッサとして作られたのでプリとriXをかけてpriXmになっています。ポストプロセッサとしてDICOMデータをDICOM以外のデータに広げていく動作も光学プリズム的な雰囲気があります。
PRISMS (SideEffects Software)
映画業界のベテランじゃないと知らないと思いますがPRISMS(プリズム)というソフトウェアがかつてありました。実はこのソフト以前使っていたことがあって(1本800万もする)、そのワークフロー処理はpriXmも目指す境地です。一言で説明するのは難しいのですが、表計算ソフトで再計算機能ってありますよね。元のデータを変えると式がすべて計算し直してくれる機能。PRISMSはCGアニメーションで飛ばす戦闘機の形とか、ちょっとした描画条件を変更するとレンダリングのステージまで再計算が自動で行われるので変更が伝わっていないとか、手でやり直すとかを意識する必要がない、すごいソフトです。いまは名前が変わってHoudiniという名称でプロフェッショナルCGの世界では有名です。
prism (Microsoft)
最近登場したMicrosoftのWindows for ARMでは、prism(これもたぶんプリズムだろう)というソフトが出てきました。これはmacOSのRosetta2と似たようなエミュレーターのようです。(Rosettaは厳密にはエミュレーターではない)
名称のアイデアがだいたい似るんですよね。実はApple VisionProのVisionOSですけど、以前私がvisionOS.comというドメインをやっていたりします。持っていれば良かったなあ。
priXm。まあスペルが違うし、Side Effectsからも文句言われていないし、Microsoftより先だし・・・・。
この業界の人は音声が優位感覚の方が非常に多い上に英語が苦手なのが普通なので、たぶんprismとpriXmを同じものと勘違いする人絶対出てくるんですよね。
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(2024-11-01) (製品情報)Apple's Mac week: 続報
iMac
カラーはこれまでのモデルと少し異なるらしいです。またNano-textureガラスも対応とのことですが、これはお勧めしません。すでにiMac27インチで試してみて「これは無理だ」と思いました。専用のクロスで掃除しないとダメになっちゃうんです。
もしかしてMac Studioは出ない?
今日Studio出るのかなと思っていましたが出ませんでした。え、どうするの?
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(2024-10-31) (製品情報)Apple's Mac week: 一番の注目製品はもう届いた
* 11-06 一部訂正しました。
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今週はアップルのMacが一斉にモデルチェンジすると言うことで色々と話題になっておりますが、
ほとんどの製品が11月8日以降の発送となっている中、実は1番注目していたモデルチェンジ製品はすでに 発売済みで今日届きました。
MagicMouse です。写真でわかりますかね、USB Type-Cになりました! これはありがたいです。ただでさえ少ないUSBが一つ死んでましたから。
今回は毎日モデルチェンジするという派手なプロモーションで狂気しているYouTuberもいるようです。こちらにもすでに問い合わせがありますが、まだ記事を詳細に整理できていないので現時点で他の製品に関する「ネガティヴ」なポイントを整理しておきます。確認不足な点が含まれることをご了承ください。
Mac新型の全体的な感想
要点 - すべてにおいてコストダウンをした、ということ。正直、あまり革新的な製品とはなってない。M3の製品寿命がかなり短かった点は無視してはいけない。一部の界隈ではM3の製造コストがあまりに高くて改善を急いだ結果とも。
- 今回の新しい商品構成で最も注意が必要なのは、メモリーの容量とストレージの容量を独立して設定できなくなったことです。例えばiMacの場合、512GB以上のストレージを設定しないと、32GBのメモリを搭載することができません。32GB + 256GBはできないです。スペースの都合で排他的になるわけではなく、リーズナブルな買い物はできないということ。
- M2からM3になった時、全体的に速くなったという印象はありませんでした。Appleは歴代CPUのクロック周波数を公表していません。M3やらM4でIP(=世間で半導体半導体と騒がれているものの中核部分です。TCP/IPのIPとは別物)にすごい改革が行われたという話は出てこないし、M3からM4もそんなにパフォーマンスは変わっていないので実際に使ってみて効果が出るかどうかはアプリケーションによる可能性が大きいです
16GBって言ってますけどmacOSなのかMシリーズの設計に問題があるのかメモリ効率がいまいち悪いみたいで、実はこの記事を書いているのはM1 16GBのMiniですが、ビーチボーリング(=あの、くるくる回ってしばらく使えなくなる現象のことです)の頻度はM1 8GB Macbookよりも頻繁かも。M1MAX 32GBのMac Studioは安定しているしAIもできるので・・・と思いますがあの金額を出すならゲーミングPCにRTX4080が買えます。
今なら価格が下がったところで旧モデル(M3を特に勧める)を狙ってもいいかもしれませんね。わかる方少ないと思いますけどWindows 7が出た時、値下がりしたWindows Vista用のパソコンは結構お得だったのと同じ。逆に7用のパソコンはコスパ悪すぎでした。
AIについて補足します。
MacBookシリーズ改訂のビデオでLM Studioが出てますが、このような手元で動かすタイプのソフトにおいて、特にメモリの容量が問題となります。
クラウド上で処理されるサービスにおいては手元のMacのメモリは問題になりません。Googleで画像検索するのとほぼ同じ。
手元のMacで生成を行う、または学習を行いたいときに限り膨大なメモリが必要になるということです。
現在のマーチャンダイズ(=セットアップ内容のこと)では、生成エンジンとしてStable Diffusionが使用できますがこれは手元のMacで生成するタイプのものです。GPTなどで生成・学習がしたいならMacでも32GBは欲しいところです。
iMac
要点 - CPUがM4になった。マウスとキーボードがType-Cモデルに変更。
- デザイン変更なし。カッコ悪いと思わないのか? いい加減なんとかしてほしい。いまだに前の27インチモデルの在庫問い合わせがくる
- 以前から噂になっている大画面モデルは登場せず
- ACアダプターを単独で買えるようにはしてくれなかった。
- またしてもM4 Pro, M4 Maxモデルは設定されていない
- またしてもタッチパネルにならなかった
iMacはUSBの数で新型のMiniに負ける。どうせ裏側にあるんだから8つくらい付けてほしい。
Mac mini
要点 - CPUがM4になった。マウスとキーボードがType-Cモデルに変更。10年ぶりくらい?のデザイン刷新だが、何も冒険していない。このデザインがまた何年も続くのかと思うと・・・・。
- コスパが良いという声があるが価格は上がっている。そもそもMac mini は49,800-だったのを知らないの?
- 2024年現在、かなり売れているWindows N100系PCは3万しない。
- キーボードとマウスは別売りのまま。しかも値段が・・・
- Type-Cで給電はできない。内蔵とは言わないまでも外部バッテリー駆動できるモデルが欲しかった
- MagicTrackPad, iPhone, MagicKeyboardなどと幅が揃ってない。
- M4 Maxモデルは設定されていない
- 電源の入れ方は? まさか天板をさすれと? *かつてそういうモデルがあったのです
- ヘッドフォンジャック復活は大歓迎です
個人的に期待していたのはMagicTrackPadをちょっと厚くした形状で天板はトラックパッド内蔵で作って欲しかったですね。あるいはRP400みたいなキーボード統合型。
それで外部バッテリー駆動できれば史上初のウェアラブルMacになれたのに。それはiPhoneがやるから要らないと?
macOSはmacOSでウェアラブルにしていった方がいいと思う。
Applie Intelligence というか、macOS Sequoia
まだ使い込んでいませんが、これはかなり良いかも知れない。 おそらく安くなるであろうアウトレットのMacでもこのOSが走るものなら操作感覚はかなり改善される可能性があります。Sonomaより軽快で、変な動作は解消されている感じです。あ、それって新型買わなくても・・・・。
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(2024-10-25) (テクニカルノート)どうしても消えないこのアイコンは何?
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WorkingDiskが表示され続けているのは正常動作です。必要があって存在しています。
Appleのサポートがバグと言い切ったようですが、とんでもない。
これは、メモリの一部をディスクドライブとして運用するRAMディスクというテクニックです。RAMディスクはmacOS公式の標準機能で設定できます。
※製造業の本社スタッフの経験がある方はカスタマーサポートがどういう世界なのかよくご存知でしょう。
カスタマーサポートは決してエキスパート集団ではありません。
Appleも例に漏れず、3人抜きしないとイレギュラーに対応できる人は出てこないので注意が必要です。(さすがに最終的にはかなり詳しい人に会えますよ)
本題。これは他者に知られたくないノウハウの一つなのですが、お使いのMacの寿命を伸ばすための措置です。
当社においてOsiriXの仕事は、20年ほど前、医療と関わる前のDICOM技術との出会いにおいて、各業界で長らく問題になっていた(*1)画像ファイリング問題に解決策があったことに感銘を受け、画像アーカイヴ(アルキーフとも)を資産として実生活や仕事に活かしていただく技術を完成させることがゴールになっています。
パソコンを頻繁に買い替えさせて利益をあげようとは全く考えていません。したがって、Macを少しでも長く使っていただくことは望ましいことで、いまでも15年以上動いているMacをさすがに買い替えた方が良いとは思いますよといいつつもメンテナンスしています。ホロコーストの時も競合他社がMacを買い換えろと声をあげたのに対し、延命策を提示しました。
本件も本体寿命を伸ばす工夫の一つです。
もともとOsiriXほか多くのアプリケーションは特定の場所を頻繁に書き換えるため、ディスクの特定の場所(例えばDICOMデータベースの保存場所)が傷みやすく、そのわずかな場所(セクターといいます)が壊れるだけでシステムが動かなくなってしまいます。特に書類フォルダの目次付近が破損しやすく、これが起きるとその配下のすべてのフォルダにアクセス不可、つまり「すべての画像が読めなくなる」という結果になります。
正確な数値はありませんがこれまでのメンテナンスにおいて感覚的にかなり多いトラブルです。
しかし、最近のMacは記憶装置にハードディスクではなくSSDという半導体メモリを用いています。半導体メモリは加熱に弱く、またハードディスクよりも書き換え可能回数が2桁以上少ないという欠点があります。Apple製品に使われているSSDはかなり高性能なものですが、それでもハードディスクの信頼性を超えるとは言い切れません。
RAMディスクの内容は電源を切ったり、再起動すると消えてしまいますがメモリなので何億回書き換えても寿命は尽きません。
そこで、上記の不安定要因を取り除くため、頻繁に書き換えるファイルで、かつ再起動時に消えてもよいものをRAMディスクに振っています。
効果測定のデータはありませんがセクターエラーはめったに起きなくなったので効果はあると思われます。
なお、近年のMacの内蔵ドライブは基盤直付けの上、暗号化されているため、Macが故障した時にデータはほぼ助かりません。これで安心せず、引き続きちゃんとしたバックアップを心がけるようお願い申し上げます。
*1 一例として、ある会社で図面が場所を取るというので当時最新の光ファイリングシステムを導入したのですがこれが10年くらい経ってからさすがに古いから新しいシステムに切り替えようとしたらデータの変換ができず、やむなく数千枚の図面をすべてプリンターで出力してから新しいシステムに全部一つずつキーワードを入れながらスキャンし直したという事例があります。考えたくないですよね。
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(2024-10-14) システムアップデート
例年通り、学会の開催に合わせてちょっと規模の大きいアップデートを行います。詳細は学会展示会場で。
- 今回は人材育成の記事を強化。なお、今回から上下巻に分冊します。上巻はいつもの経営/IT運用コンサルティング。下巻はエンドユーザーのプログラミングをテーマにしています。
- アニレセから渡されるデータに一部の文字コードが入っていると患者情報が正しく受け取れない問題に対処しました。
priXm 3.5
ComKit T29902
コンパニオンアプリに新しく Jupyter lab (つまりPythonということです)が加わります。
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(2024-09-02) 台風10号の影響による、落雷・停電多発の件
今週末日本を襲った台風10号の1件ですが、関東地方でも多数の落雷があったようです。夜中までずっとゴロゴロなっていましたもんね。
薬品の冷蔵庫が壊れていないかどうか朝一で確認してください
さて、どうも落雷の影響で機器類が壊れたりパソコンが起動しないと言うお話が何件か寄せられているわけですが、電話をかけまくる前に取り急ぎ以下の点だけ確認をお願いします。
- ブレーカーが落ちたままになっていないか
- 別のコンセントで試してみる
- Wi-Fiルーターが壊れた場合(※ルーター系の機械は異常に落雷に弱い)は、買ってくることになりますがあくまでも元のESSIDとパスワードに再設定することと、ブリッジモードかルーターモードかを必ず確認してから交換します。ネットワーク構成図サーバーにWi-Fiの基本設定は載ってます。具体的には外観写真を撮影してから作業に入ることと、すぐに捨てないこと。
- ACアダプターを付け替えて動作するならACアダプターだけの問題ですので交換になりますが、Type-CのACアダプターの付け替えを試す場合には複数試して下さい。相性があります。
あと、基本、冷蔵庫やテレビが壊れた話は電機屋さんに相談して下さい。またNTTを呼ぶことになってもセキュリティルーターは絶対に買わないようにお願いします。セキュリティルーターは落雷にもまったく効果ありません。
しかしまあここ数年のMacが落雷でやられた場合はACアダプターを交換して起動することができなければもうデータを復旧する事は絶望的です。電話の向こうでいろいろ言われてもどうしようもありません。
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(2024-07-02) 麻酔外科学会参加レポート
(個人的なテーマ)キーボード打ちからの脱却
6/22-23, さいたま市大宮ソニックシティで行われた麻酔外科学会の参加レポートです。今回はフクダ・エム・イー工業さん、コデンさんにてMacが展示されました。
FME社製品連携のデモ
映像のまま取り込んでDICOM変換、最後は文字にするワークフローを提案しています。
設定を一工夫したOBSとmacOS Venturaのおかげでデータのハンドリングがかなり楽になっています!
生体モニタAM130からの映像取り込み
OBSに生体モニタAM130からの映像を取り込み、DICOMに変換するデモ
心電計D800も同様に映像出力を接続し、動画で検査を一通り録画します。
macの文字認識がすごすぎる
左は映像として取り込んだ心電計の画像。右はJoplinというカルテ用アプリにコピーアンドペーストされた文字認識結果。これは全自動ではなく、画像をプレビューという標準のアプリで開くと数秒で文字認識がされているというものです。しかも精度がかなり高い。
↓画像なのに、マウスで範囲指定すると文字を拾っているのがわかります。
上記、どちらもWindows用にソフトウェアが提供されていますがMac版はありませんでした。
しかし、2022年の秋に登場したmacOS Venturaでは文字認識機能が使えるため、このまま電子カルテにコピー・アンド・ペーストできますよ!
DR装置も小ネタがあります(MWM対応のデモ)
DR装置FXRDは当然DICOMネットワーク接続ですが、DRとして画像が送れることは当然として、こちらは標準で、以前から当社が開発を進めているワークリストに対応。患者IDを手で入力することなく検査に入ることができます。電子帳簿保存法の改正に伴い、e文書法の遵守も求められる中、ワークリストの活用はIDの入力は以前よりもずっと重要になってきています。
血圧計 BP200D
血圧計BP200Dは映像出力がないので、タブレットカメラpriXm cam(標準機能)を使って液晶画面を撮影するとそのままDICOMに変換してファイリングされます。つまり、
iPadやSurfaceなどのタブレットカメラを用いて画面をそのまま撮影。もはやカッコ悪いのではなく、実は最先端です!! AIの変革を感じますねえ。
上はiPad撮って出しの画像。
こちらも文字認識してみると、以下のような感じになります。もちろん、画像のままファイリングで結構なんですが、文字も拾えるということです。
紙カルテ2.0を公開
「はあ?紙カルテの何が面白いの?」と言われそうですが、、、
診療録がe文書法の対象として具体化してこない中、電子帳簿保存法が改正されて医療行為と会計に至るまでのトレーサビリティの必要性は待ったなしの状況です。いまさらクラウドだなんだってやってる時間もないので、うちはめぐりめぐって紙カルテを提案。電子カルテも否定はしませんが当社としては、もうこの業界でまともな電子カルテの時代はしばらく来ないと割り切り、QRコードを最大限に活用した紙カルテを考えてみました。
ポイントは小学生でもカルテのフォーマットを作れることにあります!
いわゆるブロック型プログラミング(旧い人間はRADツールと呼びます)で伝票が作成でき、ここにQRコードを入れることができます。
QRコードには患者のIDが入っていますので、スキャナで認識すると自動的に仕分けてDICOM画像としてOsiriXに取り込まれる、という流れになります。
つまり、
紙カルテそのものはどこかにしまう前提なので、シャープペンやフリクションを使って書いてもいいのです。
電子帳簿保存法上、紙もDICOM画像も、どちらも有効。そして、紙カルテそのものがバックアップとして機能する上、カルテ屋さんが倒産・撤退・解散しても関係ない!
※今回展示はできませんでしたが、数値で出てくる血液検査装置は、Joplinを使ってデータ通信で処理します。こちらもオープンフォーマットですのでデータが手の届かないところに行く心配はありません。
大規模化するネットワーク、どう支えるか
実は今年最大のテーマは画像の数です。数年前から超音波診断が大量の画像を容易に吐き出すようになり、中堅病院でも数百万枚の画像を当たり前のように管理しなければならなくなりました。これが、なんと、人の病院よりもはるかに速いスピードで増加しています。
Cアームの動画対応もかなり大変で、もはやCTのリコン(再構成画像)の量が可愛く感じられる位です。
ネットワーク全体を俯瞰するダッシュボード
そんな状況でもシステム投資を最小限に抑えたいと思いますので、大容量サーバーなんて事は考えません。OsiriXのフリート(艦隊)による連携です。競合他社さんには相当バカにされているみたいですが・・・。macの方がサーバー機より高性能ですよ。どう考えます?
こちらはあまり関心を引かなかったようですが、病院でネットワークの全体像がわかるようにする画面を作成してみました。
ディスクの容量がどのくらい残っているかなどは本来自分たちで管理するべき問題ですので、それを少しでも楽に行えるように工夫と改善を続けています。なお、これも一捻り入っていて、この画面は病院側でカスタマイズできます。
総論
以上のようにDICOMモダリティ以外の映像資源の管理と大容量化に対して一定の対策を提案しました。さらに病院側でやれることを増やすためにコンピューティングの敷居を大きく下げていくことに力を入れていく所存です。
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(2024-06-19) サイバー攻撃対応・続報
すべてのNOCで中継を再開します。ただし常時接続ではなくオンデマンド。
NOCを一拠点増設しました。(これ自体が大変な経費アップですが仕方ない)
人の目のないところではVPNはできないのは変わりません。
ところで、
(今週と先週のサイバー攻撃記事はわざと散文になっています。キーワードはちりばめてあるので何のことかな?と思ったらググって見ると衝撃的な記事に出会えるかも)
いま国内ではバックアップ祭りになっていると推察され、この後、これまで以上に意味不明なセキュリティセールスの波が押し寄せると思いますので、まあ、人にちゃんと投資するのがセキュリティの一丁目一番地ですよ、という姿勢は変えないのですが、機械的にもやっておいた方がよい事柄が出てきたので共有していきたいかなあと思っています。もちろん、金のかからない方法で。
これまでも、うちはセキュリティ対策をしていないわけではありません。もともと大きい会社でWebmasterやってたんですから知らないわけないでしょう? お金がかからない対策をいろいろとやってきています。ところがうちから業者変更されると、どういうシステムかよくわからないから(単純なシステムに)戻しましょうって提案するダニクルさんが多い。ま、聞いてきて、かつ説明を理解できるのはAHMICS/ペットクルー/アニレセさんくらいしかいないし。
手が切れているのだから、まあ守る義理はないのですけれど、聞いてこない人たち、何か事故が起きた時になぜかそこだけロールバックしてうちのせいにするじゃないですか。特に某県。なのでセーフティガイドラインは基本的にオープンにしています。
もはやこのくらいのレベルが達成できないのなら、やっぱ紙カルテで十分じゃないですかね。(紙カルテ2.0でもいいですよ!)
で、今後の方針になります
はっきり言ってIoTっていうのが全て疑わしいのでございます。IoTには監視カメラ、ビデオレコーダー、芝刈りロボット、エコメーター、ルーター類もすべて入ります。アイロンとか一時期話題になりましたよね。トイレ(SATIS)の一件は大した問題ではないと思ってます。
- 新規開業等では今後は2ゾーン方式が標準となります。VPNをどうするかは腕のみせどころ?
- バックアップサーバーの時計をあえて1年遅らせる*
- 院内で無害なポートスキャンを実施しつづける
- (可能なら)OpenWRT採用。うちでもDD-WRTの頃からすでに10年以上稼働している例もあるので大丈夫かなと。問題は対応ルーターが限られること。
- これまで仮想マシンの安全性は高いというスタンスをとってきました。が、VMWareに限って言える話である、と付け加えます。Hyper-VとかDockerは発病すると思います。
- 案外、自前クラウドの時代かも。大企業はなおもって大手SIerに責任移譲し続けるでしょうが、中小は・・・
* PixmeoとかAppleの一部の連中のやり方から思いついた話です(詳しくは言えませんが・・・)。サーバーを複製できるのであれば、定期的に逆に1年進めて放置するというテストを実施します。そう、サーバー群はNTPを用いてすべての時計を合わせておこうとするじゃないですか!!盲点でした。
セキュリティの商談ってすべて「建前」で進めるのが不思議。結局ニコ動だってセキュリティはそれなりの機器を入れていたはずなので、そいつらが役に立たなかったということですよね(あるいはその機器こそが手引きだった可能性も・・・)。KADOKAWAさん、何を使っていたのか公表してほしいなあ。この国の信用と、自社の株価を戻すために機器メーカーの株価を下げてやればいいと思うんですが。(たぶん、先手を打って調査の協力を申し出てくると思うんですが、断りなさい! どうせ茶坊主が来て決定的なログが表示されても英語がわからないから報告には上がらず、いいように"弊社ではありません"と断言するんじゃないかな。)
2ゾーン方式は運用マニュアルに載っているのですが、ここに抜粋します。もし他業界の方がご覧になってしまったら、この内容がきついのは大目に見てください。こちらは、論理思考力に自信をお持ちで、ちょっとやそっとの説得では動かない人たちが多い(USBメモリもいまだにやめさせることができない)上に、なんと今日まで話した10数名の中にニコ動の一件を知っていた人が一人もいなかった、という、恐怖すら覚える状況な業界なのです。
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(2024-06-12) サイバー攻撃対応のため、サポート体制を一時変更します。
当社では、TeamViewerとFortiGate、Symantecは一切使用しておらず、代わりにWatchGuardとNessusを使用する程度です。
しかしながらFortiGateなどのユーザーはたくさんいることを踏まえ、当面当社統合NOCについて構成を変更するため以下のサービスを停止することにいたしました。ユーザーの皆様にはご不便をおかけして申し訳ございません。なお、一部報道などはセキュリティルーターの脆弱性を突いたという表現をしておりますが、当社では最初から意図的に設計されたものと考えています。これは同じものを設計すれば容易にわかることです。
なお、今回の事件については兼ねてから警告しており、最新の出荷品ほど不測の事態に備えてさまざまな防護を施していますが、おまけで付いてくるより数百万もの値段がするものの方が信用に値するという成金根性はそろそろおやめになった方がよいと思います。
保守のない、売り切り版のリモートメンテナンス
- 5分だけのメンテナンスサービスですが、当面停止します。ここが一番危ないので
- 新規販売から3ヶ月は保守扱いのため、この影響は受けません。
- 弊社の運用マニュアル、トラブルシューティングサイト、動画サイトをご活用いただき、自力での解決をお願い申し上げます。
レベル1 NOCは当面私以外の使用を禁止します。
NOCを1拠点追加してサービスを分離します。
レベル1/レベル2 NOCは24時間運転を取り止め、関係者によるオンデマンドサービスに切り替えます
つまり人の目のないところではVPNはできない。
よってNOCを経由するDICOM-VPN、SQL-VPN接続はすべて停止、つまり病院間のDICOM画像通信ができなくなる。
個別に別ルートを急いで整備し、順次切り離します。
おまけ
ここだけの話ですが、実は現場でセキュリティルーターを確認すると何も設定が入っていない、ただのハブになっている案件が意外とあります。(FortiGateはむしろその例がない。なぜなら海の向こうから設定しにくるから) 怪しいのはヤマハとSAXAのセキュリティルーターなんですが、おそらく業者が全然設定方法理解していなくて、こういう無責任な仕事をしたのでしょう。私はこれをプラセボルーターと呼んでいますが、今回はプラセボルーターは見つけ次第高い格付けを与えることにします。変な話ですがまた恫喝されたりするのもいやなので誉め殺しってことで、お願い申し上げます。
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(2024-06-11) 最新のストレージ運用基準についてお知らせします。
たまたま重なったのでこちらに整理します。
もちろんe文書法、電子帳簿保存法とも関係します。
ストレージ
- 運用に耐えうる最低の空き容量は4Gバイト。*1
- 空き領域の危険水域は50Gバイト以下。ただしmacOS Montereyは100G以下。
- 空き容量がいくらあっても枚数に制限を設けています。1ホストあたり500万枚を基本上限とし、条件付きで700万枚まで
- 転送速度にも制限があります。1Gバイト/分を達成できない場合には継続使用してはいけません
- ミラーリングドライブ(現在は非推奨ですが)を使っている場合、毎月警告ランプのチェックをし、記録すること
- Time Machineバックアップは必ず行う
- 外付けストレージの連続使用は2年を上限とし、都度適切なサイズのものに交換(やどかり方式) *2
- Fusion Driveは一刻も早く切り替えをおすすめする *3
*1 これは最悪の場合です。
*2 8テラバイトのハードディスクも提供していますが、ほとんどのモデルで起動に使用できるストレージのサイズが4テラバイト上限です。そのため、3.5テラバイトまで到達したらネットワーク上に別のMacを用意し、連動させることにします。
*3 上位モデルはFusionを解除して出荷されていますがノーマルは一部FusionDriveのままの運用モデルがあります。
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(2024-05-31) 白いiMac、20インチiMacのサポートはすべて終了しました(部品切れ)
白いMac miniももうすぐ終了予定です。また15インチの液晶モニターもすべてモバイルモニターでの提供に切り替わります。
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(2024-05-31) Windows11にアップデートしたら検査機器と通信しなくなる現象が起きた場合
そもそも、アップデートしなくていいです。
まず検査機器連動に関して、当社はMacかLinuxでシステムを構築しておりWindowsは採用してません。また、シリアル通信を使っているのもごく一部で、以下はネットワーク通信です。
- フジドライケムNX
- HORIBA LC-662
- シスメックス Poch-100i, 1800i
- Zoetis VetScan2
以下はUSBで接続していますが検査機器側のUSBシリアルコンバーターを使用しています
- フジドライケム 4000, 7000Z
- Zoetis VetScan
以下の場合はシリアル接続になります。
- フジドライケム 4000, 7000Z, AU-10VでUSB接続ができていない場合
- 日本光電セルタックシリーズ
- Zoetis(ABAXIS) ピッコロ
問題となっているのはシリアル接続している機器で、何らかの理由で当社から別の製品に置き換えたときに当社が用意したシリアルコンバーターをそのまま流用している現場です。ほとんどのケースで秋月電子のUSB-シリアルコンバーターを使っていますがこれに内蔵されているProlific PL-2302がWindows 11でサポートされなくなったことにより、データ通信ができなくなりました。チップ製造元もサポートしない方針のようです。
本件は、上記の理由から
- 上記Mac/Linux環境下での不具合
- 保守環境下でペットクルーをご利用の場合
のみこちらで交換とさせていただきます。それ以外の場合は各自でそれぞれのソフトウェア提供元にご相談いただき、対応するUSB-シリアルコンバーターへ交換していたたければよいかと存じます。こちらの責任での無償交換の予定はございません。
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(2024-05-31) 最近の新人指導まとめ
- パソコンやタブレットは水洗いしてはいけません。*1
- メモをとる癖をつけましょう
- 設定を変更したら思わぬところに影響が出ることを覚えておきましょう。
- 英語のメッセージが何を言っているのかわからない時は、とりあえず写真を撮っておきましょう。
- 再起動して下さいと頼まれたら再起動しましょう。やり方がわからないなら「わからない」と言いましょう。「機械に弱いから」で何でも通るわけではありません。
- USBメモリとかSDカードはなるべく使わないようにしましょう
- 国家試験を通ったからと言って、もう何も勉強しなくていいんだ、とはなりません。
- 自分でできることは自分でやる。「私こわす人、あなた直す人」になったらもう手がつけられない。
- 病院にチェックリストがなかったらまず自分で自分のために作成し、それにしたがって仕事をしましょう
- 在庫管理がぜんぜんできていないのはその病院がだらしないという訳ではなく、意外と業界では普通です。これは動物用の薬にバーコードがないので致し方ない面があります。
- 便利屋をかって出る業者を信用しないこと。できるわけないのに何でもやりますと言い放ち、最初は自分でIT覚えるつもりもあったのかも知れないけれど、最後は伝令が仕事の毎日になっていたりします。だったら問題を解決できる人と直接話した方が話が早いし、患者を機器にさらすリスクも低い。
*1 ちょっと面倒臭い話になりますが、ソニー製品の一部ではアルコールで拭いてはいけないものがあります。また、iMacのボーナスロット(注文されているものよりも上のスペックで納品しているもの)の一部でnano-textureガラスになっているものは専用の布で拭くだけにします。
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(2024-05-15) ClearView 1 用アプリケーションを標準構成から外します
最新版のmacOS Sonomaにて、正しく動作しないため、対策されるまで(時期未定)ClearViewアプリケーションの提供を取りやめます。ちなみにClearViewアプリケーションは当社にてローカライズを行ったもので技術的な問い合わせはメニワン様ではなく、当社にお願いします。
なお、弊社では新型コロナウィルスのパンデミックを経て、DICOMに対応しない映像機器はすべてOBSの下に統合し、DICOM変換するパイプラインとなっておりますので、当該アプリケーションの改訂は考えておりません。
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(2024-04-09) 改めてご案内: データのバックアップは誰の責任なのか確認して下さい。
画像データのバックアップをまったく取っていないクリニックが多すぎます
2024年の1月からの電子帳簿保存法改訂を受け、
- OsiriXなどにファイリングされているDICOM画像もカルテの一部と見なされます。保管のルールにおいては、カルテの文章と重要度が逆転しています。
- 私的撮影を除き、診療費として請求にあがるデジタルデータ(検査結果/画像データ)は7〜10年の保管が義務付けられています。
- ドライイメージャやDICOMプリンターへの出力を以って保存することはできなくなりました。
- そうでなくともデータのバックアップは医療機関であるならば当然の業務です。
本日ここで再度喚起させていただいたのは、いつも言い返される、パソコン関係の業務に手が回らない理由の第一である「医学の勉強に忙しい」件でさえ、問題が発生したためです。
症例検討会とか、セミナーのシラバスや映像も結局バックアップしてない案件が立て続けに出てきました。もう見返すこともない、というなら話は別ですが、
大事な医療スキルのはずでは?
面倒くさいのはわかります。ですが、
以下はすべて間違いです
ミラーリングハードディスクだからバックアップしなくて大丈夫
答えはNO。ミラーリングの場合は壊れたらちゃんと交換しないといけません。
セキュリティルーター入れているからバックアップしなくて大丈夫
これも答えはNO。侵入されたソフトに暗号化されたらどうにもなりません
ハードディスクじゃなくてSSDだからバックアップしなくて大丈夫
これも答えはNO。SSDは書き換え回数の点でハードディスクほど寿命が無く、さらに衝撃に弱い。またものすごい発熱量が原因で基板を棄損してしまうことによるトラブルも何度も見てきています。
定期的にデータのバックアップスケジュールを設定して、チェックリストにしたがってデータのバックアップをするようにしましょう。
シラバスやセミナー動画もすべてDICOMに変換して一元管理とし、定期的にディスクを交換します。
遠隔地のセカンドオピニオン施設とのコミュニケーションや、院内でも外国人スタッフとの情報の共有が求められるようになり、画像にもとづいた記録へ軸足を置かなければならなくなりつつあります。
電カル化の第一歩はちゃんとしたバックアップ体制づくりです。
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(2024-02-10) ASUSのメーカー再生品は保証0日
追記:しかもデジタルの領収書が出ない。紙も出ませんが。見積書のPDFは出るんですよ。次のアップデートで同社製品ではうちのソフト(医療業界以外も全部)は起動しないようになります。一時期某社エコー画像を全部はじいたのと同じような感じでいきます。
ASUSのある製品でテストをしようとしたらいきなり壊れていたんですが、修理に出したら、メーカーから説明を受けました。守秘義務もないので注意喚起。
「メーカー再生品には保証は一切付かない」
とのこと。Appleとはだいぶ違うので注意。
「中古品と同じ扱いです」(メーカー説明)。これってこわれた状態でも販売できると解釈できてしまうが・・・どういうわけかまったく理解できないのですが、修理中止するとキャンセル料で8000円くらいかかる。8000円?
というわけで、こんなの医療現場では事務長 or 院長夫人が怖くてとても取り扱えませんよねーということで、
まあこんな近視感的なマネジメントを企画した人間はきっとASUS自身にも大損害をもたらすでしょうから、そのマネージャーか会社が退場することを願い、一兵卒ながら以後、同社製品については新品も取り扱いをやめることとし修理になった場合には別メーカー品への交換にて対応することといたしました。あ、皆さんは個々にご判断くださって結構です。
ASUSは個人的にも何台か買っていて、ベースの品質は良い方だと思うんですが、
最近同社のデスクトップでWindowsのリカバリーがライセンスエラーで通らなかったりとアベイラビリティー的な問題が出ていたのでピークアウトしたかな(つまり、この後は・・・)とは感じていました。
そう、どのメーカーにも折り返し点みたいなものがあるんです。TeamViewerやOsiriXもとっくに通り過ぎております。PCは海外メーカーでは初めてか?
関連して、iMacの話。
もう10年以上前、実は当時のiMacはかなり品質に問題がありまして苦労しました。
ちょうどnVIDIAとAppleが決裂する原因となったあの、27インチiMacのことです。実は問題があるのはGPUだけじゃありません。ガラスの面取りがなされていなくて触った瞬間に血だらけになったり、覚えのない言語のキーボードが入ってきたり、搭載メモリ容量が全然間違っていたり・・・。でも、これらは1つ2つのレベル。
平均的に困ったのは、どうもネジのトルクを管理していなかったようで、スタンドを外そうにもネジ山が死んでいるものがかなりあり、1本くらいなら頭をハネてそのまま。
どうにもならないものは卓上ストックに回すなどしてました。
最悪なのは、電源トラブルだの液晶トラブルだの立て続けに発生し、何度修理に出しても直らないというもので、おそらく筐体に歪みがあったのでしょう。これらは展示会用機に回り、合計で30時間と使われていない。
今でも修理に出すときに「責任を持ってサポートさせていただきますのでご安心ください」みたいなテンプレ文書が出てくるんですが、私は、背筋に何かが走る。
というわけで受入検査で不良品をはじくことも私が関わることの付加価値の一つだったのでした。Appleだけでも大変なのにASUSでこんなのはゴメンこうむりたい、そういう話です。
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(2024-02-10) 改めてご案内: M1/M2/M3 Macでは、Windowsアプリケーションはあきらめた方がいい
今更ながら、Windows用のレセコンを使用するためにApple MシリーズのMacを買ってしまってクレームになった事例が出たので改めて注意喚起します。
- Intel入ってるMacでは、仮想化ソフトというものを使うとWindowsやLinuxを走らせることができます
- しかし現行のMacのラインナップには「Intel入ってる」機種はありません
- WindowsはIntel入ってるパソコンであることが必要です。例外的な話がブログや雑誌を飾っておりますが実用的ではありません。いままでもDEC Alpha(Intelのライバルだった)で動くWindowsNTとか、SurfaceRT(IntelじゃないSurface)を使ったことがありますが、すぐにサポート打ち切りで継続性がまったくありません。これは趣味の世界です。*1
- 私もMシリーズはいろいろな意味で失敗作だと思っています(*2)が、「なんとかしろ」はアップルおよびマイクロソフトさんにご相談ください。
- *1 エミュレーション技術によりIntel用のアプリをARM用Windowsでも実行できるとありますが、それならSurfaceRTで走らせてみろよ、と思いますね。
- *2 技術的には面白いんですが、コンパクトPC作っているくせにeGPUに息の根を止めたこと、いまさらARMであること、GPUが全然GeForceと張り合えてない、そして、何よりも10年ごとにアーキテクチャを変える(2030年頃にはRISC-Vになるんでしょう?)とわかっていたらユーザーのコードは常に短命であるということが痛い。ちょっとした処理でもパフォーマンスに関わる部分はインラインアセンブラで書く人いますし、そもそもmacOSのコア部分もインラインアセンブラにしてなかったっけ?
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(2024-01-24) 2024.1月末日をもって、一般施設において商流を変更された場合の現場の保守を終了します。
追記(2/2): つまり、安易に他の業者に医療情報システムを触らせておいて、おかしくなったら直してよ、という訳にはいきませんよ。そのくらいちょっと考えたらわかるでしょ?という話です。特に最近は以前とちがってわからないまま手を出す業者が増えている傾向にあります。
追記(2/2): 何件か無事にトラブルを避けることができました。発信した甲斐がありました。
一般施設(保守サービスに入っていない病院をさします)において、以下の場合、修復作業をお断り申し上げさせていただくことといたしました。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
- 商流を変更した場合
- UTMを断りなく導入した場合
- ネットワーク設定をすべて変更した場合
補足
弊社から出荷されているシステムは原則として保守サービスを伴うものであり、「管理施設」として導入後のシステム保全を行わせていただいております。
それとは別に、医療機器販社様などの協力会社を経由して以後の保守をお任せしている「一般施設」があります。一般施設の場合は出荷後3ヶ月間は管理施設と同様のフォローを付属しておりますがその後は協力会社様が基本的な窓口となり、弊社では協力会社様をサポートする形で関わらせていただいております。(中には協力会社の保守サービスに入っているだけ、というケースもあります)
そのような体制ですので、一般施設の場合、基本的には協力会社さんにご相談していただきますようお願い申し上げます。
背景
何が起きているのか把握できておりませんが、昨年の秋頃から通信/複合機関連のいわゆるOA機器販売業者様からの関与要求が急増しています。
かねてから同様の動きはあったのですが、以前と異なり、医療系のシステム設定に平気で手を出すケースが増えていて、かつ、最終的にはメーカーや弊社に指示を出すだけの立ち位置に入ってくるような流れです。
画像の通信が滞ったり、患者のデータが失われるなどの事故につながっているため、責任の所在をはっきりさせるために弊社ではその時点をもって管理を停止する方針とさせていただきます。
補足
主に以下の分類において、誰が責任を持つのかを再度確認されることを推奨します。すべてを人任せにしている病院はただちに改善する必要があります。(すべて病院に帰属すべき項目です。代行してあげますよというささやきに乗ってはいけません)
- 売り上げおよびその明細の管理責任
- 仕入れ、支払い、在庫、有効期限の管理責任
- 業者との契約(設定情報、リース契約、ライセンスなど)の管理責任
- ネットワーク設定の管理責任
- データの保全責任
- プライバシー、機密データ(顧客情報と一部、労務関係データ)の保全と保護責任
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(2024-01-17) 続報・アニレセクラウドのバージョンアップに伴う、macOSのアップデート要求について
以下のポイントは必ず押さえてください
0.シリアル番号がPN7D/PN5Tで終わるiMacと、初めから入っていたOSがCatalinaである機種については最深の注意を要する
これらはmacOSアップデートに失敗する確率が高いです。うちに何台も担ぎ込まれては直しました。ファームウェアのアップデートに何度も失敗します。30回くらい再起動すると通ることがあります。(こちらで行うのも毎日再起動し続けるだけです)
1.macOS 11以降が走るMacであること
具体的にどのモデルが走るのか? よくわからない部分があります。インストーラーが走ったら基本的には大丈夫ですが、原則として
- メモリが8GB以上搭載されていること (メモリの不具合で抜いていなければすべて8GBあります)
- 5Kモニター搭載型であること
が条件となります。2.5Kモニター機でも動作するシステムはあるようですが・・・。
2.必ず事前にバックアップをとること
既報の通り、画像については最低7年間の保管が求められます。OSのアップデートでデータ無くしちゃった、なんてことにならないようにバックアップを取ってください。
※11
月になっていきなり年商が5000万円に満たない事業主は対応しなくても良いと言う話になっているみたいですが、これは経理関連書類の話で、e文書法(7年)、診療録(ここに画像も含まれる)の保存に関するルールは獣医師法(3年〜7年)や日本学術会議(10年)など別のルールが生きている点にご注意ください。
macOS 10.Xシリーズと、それ以降はまったく異なるものと考えてください。macOSというよりはiOSに近いものです。
- macOS 10.Xは、毎年0.1ずつ増えていたのが、11以降は1ずつ増える
- macOS 11以降にアップデートした時はファイルアクセスについて細かい指定を行わなければならない
- macOS 11以降は以前よりもOsiriX / Horos は遅くなる
- macOS 11以降はHFS Plusフォーマットのディスクからは起動できない
なお、いまのところ11(BigSur)、12(Monterey)、13(Ventura)、14(Sonoma)とある中でいちばんトラブルが少ないのは13です。
- 11(Big Sur)はボタンやアイコンがつぶれて表示される。いまだに直らない
- 12(Monterey)はメモリリークを起こす。マイナーアップデートで改善する
- 13(Ventura)になってディスクユーティリティの不具合が解消された(つまり11/12はこの問題もある)
- 14(Sonoma)は突然OsiriXが起動しなくなる問題がある。これは原因調査中
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(2024-01-16) 【急告/お願い】データディスクへのAPFS使用を一旦中止するようお願いします(ブラックホール問題と呼ぶことにします)
以下のような問題が見つかりました。
- どんなに大容量のハードディスクを用意しても1000万枚の画像が管理できないことがわかった。
- 現在、この事態に陥ったドライブから読み出せるのはLinuxのみ(MacStudioなどでの実験はおって掲載します)
- 大容量ドライブ(4TB以上)においては128GBのAPFS + 残り全てのHFS Plusでの運用を推奨する
当面の方針
- 安全策をとって、500万枚以上の画像を1台のディスクには入れないと言う方針に切り替える。(もともと、パフォーマンスが低下するのでそういうアナウンスでしたが周知徹底していません)
- 画像数が到達した場合には複数台のサーバーの連動に切り替える
- 必要なツールはこちらで用意します
APFSなら大丈夫かもしれないが、LinuxからAPFSが読めていない現状では救援を出せないので当面はHFS Plus(macOS拡張)での運用をお願いします。本件、HFS Plusのジャーナル無し、なら大丈夫かもしれませんが、いまさら使わんでしょう。
注意が必要なのは勢いで20TBのハードディスクを買ってしまうケースです。当面は8TBくらいのリーズナブルなディスクで十分である、ということです。
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(2023-12-06) アニレセクラウドのせいでmacOSのバージョンを上げたい時
アニレセクラウドの新バージョンが要求仕様としてMacOS 11(Big Sur, 2020年リリース)以降を必要とするため、古いmacOSのバージョンアップをしたいんだけど、というご相談が来ています。
ポイント
- そもそもBig SurにアップデートできないMacは無理。OpenCoreとかは自分でやって下さい。
- ID連携機能VLESSletの動作はいまのところ未確認
- 自分で買ってきたMacに移したい、という場合は自分でやってください(※保守ユーザーはこちらで対応します)
- もうないと思うんですが、無理やり対応させていた非公式のアニレセクラウドはサポートしません
- OsiriXは、以下の通りの対応。500シリーズのMacはそろそろ更新時期です。大量に現役で動いていますけど・・・。
VL-500シリーズ |
すでにサポート終了していますので、さすがにもう無理。 |
VL-600シリーズ/64x系 |
アップデート可。ただし、一部の動作に不具合が出ます(ビューワー左の検査履歴サムネイルが出ない、など) 64xは67xに無償アップデート可能です。 |
VL-600シリーズ/67x系 |
アップデート可。ただしApple MシリーズのMacではRossetta2を必要とします。 |
VL-700シリーズ |
Big Sur以降のものなので問題ありません。Rossetta2も不要 |
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たぶん【e文書法/電子帳簿保存法】の影響かな?
(2023-10-13) 相次ぐ電カル開発中止/終了について(1)ソースコードの開示をお願いしてみては?
OsiriX, OBS, Joplin, OpenSeadragon .... はいずれもオープンソースです。priXmはクローズですけど、動作に使用するComKit engineはオープンソースです。
この業界は社内にIT専任を持つ組織がほとんどない関係で、全体的にオープンソースに対する理解が遅々として進んでおらず、フリーソフトと同じものとみなされたり、逆に「そんなあやしいもの使えるか。こういうのはI*Mのような信頼できる会社が作った値の張るソフトの方が安心なんよ」という、いったいいつの時代の話をしているの?みたいな反応。
で、今年だけで2つのシステムが開発中止。クラウドでこういうのをやられるとさすがに迷惑ですよね。どうでしょう、ユーザーのみなさんで交渉してソースコードをGithubに公開してくれるように頼んでみては? (文書は無理だと思います)
ちなみに私はソースコードを読むのは好きですが、この2件はあまり、見たいと思う部分は無いです。(実は他業界の同様な案件でたいへん困っている最中)
クラウドのリスクについては説明したはずです。
社内用、あるいは商用で売られていたソフトが開発停止にともなってオープンになった例はいくつもあります。なので、クラウドサービスの提案に乗っかる時は「開発やめる時にはソースコードを開示する約束」を求めるのも手、ですね
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【e文書法/電子帳簿保存法】
(2023-10-01) DCV(IT運用/経営マニュアル)10.1号発刊
記事の一部を以下に公開します
なお、当社では下記の機密保持をとらないで第三者にやらせた作業による事故(特にデータ漏洩)が発生した場合には、現場保存以外の作業をいたしません。
*1 一般の方ならえーっと思うでしょう。「ふらっと来た業者にパソコンを操作させたら、簡単に患者情報をUSBメモリーにコピーできちゃった。この責任をとってください」って・・・。診察室に招き入れてパソコンを自由に触らせたらデータがコピーできるのは当然です。患者の求めに応じてデータを出す機能があるから。これはシステムの問題ではなく、病院の安全に対する意識の問題です。
*2 壁掛け型のiMacが落下した事故が発生。原因は壁の工事のために金具まですべて取り外し、そのまま元のねじ穴にねじこんだこと。ボルトとナットで固定していればともかく、ネジ止めした穴にもう一度荷重をかけることはやってはいけない。で、なぜこの工事をした業者ではなく、こちらが責任をとらねばならない?
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【e文書法/電子帳簿保存法】
(2023-09-30) 動物病院は相当忙しい・・・ということ?
※11月に
年商1000万以上対象→5000万以上対象に急きょ変わりました。これで8割の病院が対処しなくてよい(?)ことになります。
ここ半年の現場で啓蒙活動を行っていた際のおおよその状況です。もう間に合わない・・・・。
インボイス制度について理解している、対応した |
90%以上 |
インボイス制度と電子帳簿保存法が別物だと理解している |
約50% (なお5%程度が同じものだと思っていた) |
テレビなりYouTubeで楽々精算という名前を聞いた |
だいだい2/3(6割〜7割) 大半は「自分は無関係」とも |
文書管理規定を用意した |
0% |
2024年からデジタルの伝票を印刷して保管してはいけない、と知っていた |
10% |
紙の法定保存文書をスキャンできるのは2ヶ月以内、と知っていた |
0% |
紙の法定保存文書をスキャン保管する際の条件(タイムスタンプなど)を知っている |
0% |
獣医師法における、カルテの保存期間を正確に答えられる |
約20% (牛、水牛、鹿、めん羊、山羊は8年間、それ以外は3年) |
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(2023-09-27) macOS Sonoma正式リリース ... テストはこれからします
本日、macOSの最新版Sonomaがリリースになりました。
以前はベータ版の期間にテストしていたのですが、BigSur, Montereyの時に正式リリースとベータ版があまりに違いすぎて全然意味がなかったので、今回は正式リリース後のテストになります。
Catalina, Venturaに対して先月からセキュリティアップデートはかかっておりますので、診察室のMacにおいてはあわててアップデートする必要はありません
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【e文書法/電子帳簿保存法】
JBVP2023の展示会場で交わした話を整理します
要するに、税金の計算にトレーサビリティーを確保したい、ということです。
e文書法/電帳法両者にあたる |
e文書法の対象だが、電子帳簿保存法にはあたらない |
2024.1(本当は2022.1)以降ルールを守る |
2024.1以降の対応でよさそう |
- 紙カルテで、金額の記載があるもの
- 自分が発行する見積書/請求書/領収書/契約書
- 自分が受け取る見積書/請求書/領収書/契約書
- 手術などの時に書いてもらう誓約書
- 銀行通帳
- 給与明細
- 電話屋などが工事で置いていく御計算書
- 上記のいずれかを変換したDICOM画像
※文書管理規程を整備する、も必須
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- 紙カルテで、金額の記載がないもの(おそらく別紙で計算用紙がありますがこれは該当かもしれない)
- 調剤指示、薬袋が手書きである場合
- 画像検査で出力されるDICOM画像
- 化学検査で出力されるレシート(金額ないから)
- 勤怠記録とタイムカード
- 病院の建築図面
- 医療機器のログブック(整備記録)
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なぜ他のOsiriX屋さんと異なりウチだけ大騒ぎしているのか? それは、当社は文書や動画もDICOM変換できるようになっており、データの一元管理を提供しているためです。したがって、PDF文書のファイリングで該当文書(特に誓約書)などをDICOM変換しているケースが想定されます。
運用マニュアルのアドバイズで電カルとしてJoplinを挙げていますが、これを強く推しているわけではありません
- 電カルが入っているところはそれでOK
- ないところは、機器の管理など今回ひっかかりそうなところから取り組むことを推奨
- ウチはデータもオープンなので、電カルメーカーに向けてデータの変換方法を案内する予定です
- 加えて、電帳法とは関係ないが業務マニュアルの作成にも使えるからお勧めしています
- もちろん軌道に乗ったらそれはそれで
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【e文書法/電子帳簿保存法】
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【e文書法/電子帳簿保存法】
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2023-09-15 : anireceクラウドのバージョンアップに伴う注意
お使いのOsiriX, OBSのバージョンを確認して下さい
- V-5xx, VL-5xxとあるものはOSのバージョンアップは意味がありません
- VL-6xx, VL-7xx とあるものはバージョンアップ可能です
※VL-7xxはApplieSiliconMac専用です。インテル系Macにはインストールできません
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急告 (2023-09-06) OsiriX500系が起動しなくなった方
大変恐れ入りますが10年以上経った保守無しのMacは買い替え/VL-600系(Intel)/VL-700系(AppleSilicon)へのアップデートをご検討ください。
OsiriX および プリズムが起動しなくなった方
- ネットワークケーブルを抜いた状態で
- OsiriXを起動して、
- 5つ数えてから
- ケーブルを挿せば
とりあえず動作します。(Wi-Fiでつないでいる方はWi-Fiも切ってください。)
新旧問わず MacOSX, macOS のセキュリティアップデートが強制的に行われた模様です。古いOSもちゃんとやってくるのがいいことなのか悪いことなのか・・・。/etc/hostsファイルが元に戻っていないか確認してください。
またまたHoroXaustを回避するための設定ファイルが工場出荷時の設定に戻っており、現象が再発しています。いたちごっこになっています。
対策は6年前と同じ
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日本医師会関連団体の提言に関連して、動作環境チェック機能の挙動を変更します(2023-09-04)
同提言の良し悪しについて、ここで議論するものではありませんが、文書の内容を見て対岸の火事にしてはいけないと思い対策をとっていきます。
当社のMacでは、システムの動作環境を確認するために定期的にさまざまなチェックが行われています。特に、致命的な問題が発生した時には問題が解決するまで音声を繰り返し流して止めることができないようになっていて、その事態を迎えたユーザーからはたいへん不評ですが(笑)、すべて妥当なトラブル検出でした。
9/1以降出荷分より、このチェック項目に「Windowsファイル共有の有無」を入れます。登録されていないWindowsファイル共有については警告が出ますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
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6-8月間のOSセキュリティアップデートへの対応(2023-09-02)
現在、こちらから積極的にメンテナンスはしておりません。これは最近、アップデートが全世界で一斉に配信されるわけではなく、順番に行われている関係で症状が出るまでは何もしない方が得策のためです。
指摘があった病院のみ実施しておりますが、もし該当する問題があればと思い発信します。
ご不便をおかけして申し訳ございません。
OsiriX VL:画像の枚数が正しく表示されない
実際には画像が届いてるのに、枚数が少なめに表示されます。67G9以降にアップデートすることで対策されます。
OsiriX VL:大量の画像通信中にフリーズする
エビデンスがないのですが、OSのメモリ管理システムに手を入れているようです。OsiriXのコードでもautoreleaseというメモリ操作への扱いが変わっていて、何箇所も修正しました。
当社のテスト用Catalinaでは起きないのに、そのCatalinaを最新状態にするとこの症状が出ます。OsiriX VLを67G7以降にアップデートすることで対策されます。
macOS Catalina/Ventura: セキュリティアップデートが原因でJUZZ(OsiriX同士の自動連携)が動作しなくなる
OSに搭載されているプログラミング言語に制限が課され、アプリケーション境界を超えてデータベースに触れなくなったのが原因です。
Perlをこちらでビルドしたものに入れ替えることで動作が元通りになります。
Windows: OBSのNDIプラグインが起動しない
プラグインというのはアプリケーションのためのアプリケーションです。OSしか入っていないパソコンやスマホにアプリケーションを入れるとできることが増えるように、アプリケーションにプラグインをインストールするとアプリケーションの機能が増えます。
じつは、Vek-iで柱として選ばれている4つのアプリケーションOBS / OsiriX / Joplin / Ankiはすべてプラグインに対応したものです。
ただ、OSとアプリケーションに相性があるようにプラグインにもバージョンのすり合わせが求められます。OBSは現在開発が活発でVer.27より後になるとプラグインも合わせて上げないといけないことになり、事態が複雑になっています。
紆余曲折がありましたがVer.30からサポートされる動画配信機能(WHIP)を一応の着地点として対応をすすめています。
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今週いっぱいで、インテルMac全機種の出荷を終了します(2023-09-02)
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10月以降のシステム運用方針/規定の変更のお願い(2023-08-30)
e文書法の運用が差し迫っていることに連動して、OsiriXにおけるDICOMメタデータの修正/訂正機能を削除いたします
対象は10月1日以降にリリースを予定する、
- 600系ではVL-67G10以降
- 700系はプロトタイプを含めて全バージョンですでに不可
になります。それ以前のバージョンも可能とは言え、訂正を行わないルールへの変更をお願いします。
以降、患者IDや患者名表記の訂正をしたい場合は、OsiriXのデータベースレベルで修正をかけることとなります。つまり画像は改変せず、一覧表で訂正する方式への変更となります。また、かねてよりお願い申し上げております通り、正しいID入力を行うため、バーコードの運用あるいはDICOMワークリスト、自動オーダリングの活用をすすめていただきたく、重ねてお願い申し上げます。
現時点では訂正の方法には
- ExcelなどのソフトでCSVデータを作成してpriXmに読み込ませるか
- priXmに直接入力する
方法がありますが、近々に、当社が簡易電子カルテと位置付けるJoplinにて記録すると自動的に訂正できるようにする予定です。
最新版のpriXm 3.0において、
- バーコード作成
- DICOM MWMサービス
- FCR, Konicaシステムへの患者IDデータ書き出し
に対応しています。
AIを用いた画像拡大、画質改善機能を付けます。
- Intel系MacとAppleSilicon系で異なるツールを使用します。
言うまでもなく、参照用です。
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e文書法(電子文書法)対応に伴う、各種データの管理方法の変更に関するお知らせ(2023-06-25)
影響範囲:全ユーザー / 主な影響: 上手にやらないと仕事が増える。でもやらないと行政指導かも
e文書法の関連法の一つである電子帳簿保存法が改正され、2024年の1月から紙/デジタルの法定保存文書の取り扱い方法が変更になります。(厳密には2022年1月から施行されていますが今年一杯が移行期間です)
動物医療の現場レベルでは、診療録と各種税務書類が法定保存文書の対象となり、これらが以下のようなルール変更に至ると考えられます。
- 電子データとして作成された書類の印刷保管が禁止になる
- 紙ベースで作成された書類のデジタル化に厳しい条件が課される。紙カルテをスキャニングしても原本を廃棄できない
- 番号飛ばしはマジでできなくなる(改ざんそのものとなる)
- 獣医師法、税関連法、日本学術会議の指針などを総括すると10年分はデジタルデータのバックアップを死守する必要がある
- セキュリテイについて根本的に理解し直す必要がある
- 文書管理規程を定めなければならない
- DICOM確定画像について一切の修正が不可になる
対応
変わること
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現在の対応
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電子データとして作成された書類の印刷保管が禁止になる
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紙ベースで作成された書類のデジタル化に厳しい条件が課される。紙カルテをスキャニングしても原本を廃棄できない
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番号飛ばしはマジでできなくなる(改ざんそのものとなる)
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番号飛ばしの回避機能はすでに2022年の初頭に本計画の一歩としてpriXm 2.9以降に提供されています。
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獣医師法、税関連法、日本学術会議の指針などを総括すると10年分はデジタルデータのバックアップを死守する必要がある
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1〜2年間隔で、(できれば毎年)手動完全バックアップをとり、バックアップ記録をとるように運用方法を変えてください。
バックアップ記録はマスターマニュアルに掲載されています。デジタルデータで保存する方法は近々に用意します(*)。
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セキュリテイについて根本的に理解し直す必要がある
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前に同じ。2023.5発行版のマスターマニュアルにセキュリティガイドラインを追加しました。
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文書管理規程を定めなければならない
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院内で整備すべき文書管理規程のテンプレートを作成し、ここに公開します。各自でカスタマイズして運用してください(*)
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DICOM確定画像について一切の修正が不可になる
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メタデータ上書き機能(オーバーライト)が使えなくなり、ライトオーバー機能に切り替わります
- 6/20付けで、JPEG→DICOM変換機能がアップデートされ、Exifデータの日時データが検査日時として記録される仕様になりました。従来は一部ユーザー限定でしたが標準機能になります
- OsiriX / Horos / Juzz Archivist などのPACSについては近々に対応版をリリースします。
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なお、文書管理規程とバックアップレコードがJoplinに追加されます。
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NTTフレッツ回線の大規模障害(2023-04-03)
影響範囲:全国(長崎県を除く) / 主な影響: 画像の受信に時間がかかる、スマホなど外部からのデータアクセスができない
本日朝方より、東日本を中心にフレッツの回線障害が発生している模様です。画像が受信できない場合は、まずインターネットの接続状況を確認してください。
- クリニック間のデータ共有を使用している病院様はグローバルアドレスが変わっていることがありますので、必ずスマホからのアクセステストを実施してください。
- OsiriXクラウドを介して分院と接続している病院は、回線回復次第、Macの再起動をお願い申し上げます。
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統合管理拠点の通信機器障害による、リモートメンテナンス/VPN環境の停止(2023-01-26)
1/25より、OsiriX/priXm管理拠点の建物側の設備で障害が発生したため、現在以下の業務が停止中です。NTTの説明では復旧は1/30昼頃の見込みです。
- リモートメンテナンス全般
- 動画共有サービス
- DICOMストレージ
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緊急起動ディスクの手順書(2022-11-04)
緊急起動ディスクの使用方法についてPDFを掲載→こちら
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検品チェックリストをクラウド化しました(2022-08-26)
これまで出荷用の箱に貼付しておりました受入検査/出荷時作業チェックリストについて、ラベルシールに手書きであったのをオンライン化し、タブレットに手書きで処理する方法に改めさせていただきます。
今後検品などの結果は、一部のお客様を除き、出荷時のシリアル番号シールに記載されている、メンテナンス履歴URL上に掲載いたします。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
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