(2024-04-09) 改めてご案内: データのバックアップは誰の責任なのか確認して下さい。
画像データのバックアップをまったく取っていないクリニックが多すぎます
2024年の1月からの電子帳簿保存法改訂を受け、
- OsiriXなどにファイリングされているDICOM画像もカルテの一部と見なされます。保管のルールにおいては、カルテの文章と重要度が逆転しています。
- 私的撮影を除き、診療費として請求にあがるデジタルデータ(検査結果/画像データ)は7〜10年の保管が義務付けられています。
- ドライイメージャやDICOMプリンターへの出力を以って保存することはできなくなりました。
- そうでなくともデータのバックアップは医療機関であるならば当然の業務です。
本日ここで再度喚起させていただいたのは、いつも言い返される、パソコン関係の業務に手が回らない理由の第一である「医学の勉強に忙しい」件でさえ、問題が発生したためです。
症例検討会とか、セミナーのシラバスや映像も結局バックアップしてない案件が立て続けに出てきました。もう見返すこともない、というなら話は別ですが、
大事な医療スキルのはずでは?
面倒くさいのはわかります。ですが、
以下はすべて間違いです
ミラーリングハードディスクだからバックアップしなくて大丈夫
答えはNO。ミラーリングの場合は壊れたらちゃんと交換しないといけません。
セキュリティルーター入れているからバックアップしなくて大丈夫
これも答えはNO。侵入されたソフトに暗号化されたらどうにもなりません
ハードディスクじゃなくてSSDだからバックアップしなくて大丈夫
これも答えはNO。SSDは書き換え回数の点でハードディスクほど寿命が無く、さらに衝撃に弱い。またものすごい発熱量が原因で基板を棄損してしまうことによるトラブルも何度も見てきています。
定期的にデータのバックアップスケジュールを設定して、チェックリストにしたがってデータのバックアップをするようにしましょう。
シラバスやセミナー動画もすべてDICOMに変換して一元管理とし、定期的にディスクを交換します。
遠隔地のセカンドオピニオン施設とのコミュニケーションや、院内でも外国人スタッフとの情報の共有が求められるようになり、画像にもとづいた記録へ軸足を置かなければならなくなりつつあります。
電カル化の第一歩はちゃんとしたバックアップ体制づくりです。
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(2024-02-10) ASUSのメーカー再生品は保証0日
追記:しかもデジタルの領収書が出ない。紙も出ませんが。見積書のPDFは出るんですよ。次のアップデートで同社製品ではうちのソフト(医療業界以外も全部)は起動しないようになります。一時期某社エコー画像を全部はじいたのと同じような感じでいきます。
ASUSのある製品でテストをしようとしたらいきなり壊れていたんですが、修理に出したら、メーカーから説明を受けました。守秘義務もないので注意喚起。
「メーカー再生品には保証は一切付かない」
とのこと。Appleとはだいぶ違うので注意。
「中古品と同じ扱いです」(メーカー説明)。これってこわれた状態でも販売できると解釈できてしまうが・・・どういうわけかまったく理解できないのですが、修理中止するとキャンセル料で8000円くらいかかる。8000円?
というわけで、こんなの医療現場では事務長 or 院長夫人が怖くてとても取り扱えませんよねーということで、
まあこんな近視感的なマネジメントを企画した人間はきっとASUS自身にも大損害をもたらすでしょうから、そのマネージャーか会社が退場することを願い、一兵卒ながら以後、同社製品については新品も取り扱いをやめることとし修理になった場合には別メーカー品への交換にて対応することといたしました。あ、皆さんは個々にご判断くださって結構です。
ASUSは個人的にも何台か買っていて、ベースの品質は良い方だと思うんですが、
最近同社のデスクトップでWindowsのリカバリーがライセンスエラーで通らなかったりとアベイラビリティー的な問題が出ていたのでピークアウトしたかな(つまり、この後は・・・)とは感じていました。
そう、どのメーカーにも折り返し点みたいなものがあるんです。TeamViewerやOsiriXもとっくに通り過ぎております。PCは海外メーカーでは初めてか?
関連して、iMacの話。
もう10年以上前、実は当時のiMacはかなり品質に問題がありまして苦労しました。
ちょうどnVIDIAとAppleが決裂する原因となったあの、27インチiMacのことです。実は問題があるのはGPUだけじゃありません。ガラスの面取りがなされていなくて触った瞬間に血だらけになったり、覚えのない言語のキーボードが入ってきたり、搭載メモリ容量が全然間違っていたり・・・。でも、これらは1つ2つのレベル。
平均的に困ったのは、どうもネジのトルクを管理していなかったようで、スタンドを外そうにもネジ山が死んでいるものがかなりあり、1本くらいなら頭をハネてそのまま。
どうにもならないものは卓上ストックに回すなどしてました。
最悪なのは、電源トラブルだの液晶トラブルだの立て続けに発生し、何度修理に出しても直らないというもので、おそらく筐体に歪みがあったのでしょう。これらは展示会用機に回り、合計で30時間と使われていない。
今でも修理に出すときに「責任を持ってサポートさせていただきますのでご安心ください」みたいなテンプレ文書が出てくるんですが、私は、背筋に何かが走る。
というわけで受入検査で不良品をはじくことも私が関わることの付加価値の一つだったのでした。Appleだけでも大変なのにASUSでこんなのはゴメンこうむりたい、そういう話です。
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(2024-02-10) 改めてご案内: M1/M2/M3 Macでは、Windowsアプリケーションはあきらめた方がいい
今更ながら、Windows用のレセコンを使用するためにApple MシリーズのMacを買ってしまってクレームになった事例が出たので改めて注意喚起します。
- Intel入ってるMacでは、仮想化ソフトというものを使うとWindowsやLinuxを走らせることができます
- しかし現行のMacのラインナップには「Intel入ってる」機種はありません
- WindowsはIntel入ってるパソコンであることが必要です。例外的な話がブログや雑誌を飾っておりますが実用的ではありません。いままでもDEC Alpha(Intelのライバルだった)で動くWindowsNTとか、SurfaceRT(IntelじゃないSurface)を使ったことがありますが、すぐにサポート打ち切りで継続性がまったくありません。これは趣味の世界です。*1
- 私もMシリーズはいろいろな意味で失敗作だと思っています(*2)が、「なんとかしろ」はアップルおよびマイクロソフトさんにご相談ください。
- *1 エミュレーション技術によりIntel用のアプリをARM用Windowsでも実行できるとありますが、それならSurfaceRTで走らせてみろよ、と思いますね。
- *2 技術的には面白いんですが、コンパクトPC作っているくせにeGPUに息の根を止めたこと、いまさらARMであること、GPUが全然GeForceと張り合えてない、そして、何よりも10年ごとにアーキテクチャを変える(2030年頃にはRISC-Vになるんでしょう?)とわかっていたらユーザーのコードは常に短命であるということが痛い。ちょっとした処理でもパフォーマンスに関わる部分はインラインアセンブラで書く人いますし、そもそもmacOSのコア部分もインラインアセンブラにしてなかったっけ?
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(2024-01-24) 2024.1月末日をもって、一般施設において商流を変更された場合の現場の保守を終了します。
追記(2/2): つまり、安易に他の業者に医療情報システムを触らせておいて、おかしくなったら直してよ、という訳にはいきませんよ。そのくらいちょっと考えたらわかるでしょ?という話です。特に最近は以前とちがってわからないまま手を出す業者が増えている傾向にあります。
追記(2/2): 何件か無事にトラブルを避けることができました。発信した甲斐がありました。
一般施設(保守サービスに入っていない病院をさします)において、以下の場合、修復作業をお断り申し上げさせていただくことといたしました。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
- 商流を変更した場合
- UTMを断りなく導入した場合
- ネットワーク設定をすべて変更した場合
補足
弊社から出荷されているシステムは原則として保守サービスを伴うものであり、「管理施設」として導入後のシステム保全を行わせていただいております。
それとは別に、医療機器販社様などの協力会社を経由して以後の保守をお任せしている「一般施設」があります。一般施設の場合は出荷後3ヶ月間は管理施設と同様のフォローを付属しておりますがその後は協力会社様が基本的な窓口となり、弊社では協力会社様をサポートする形で関わらせていただいております。(中には協力会社の保守サービスに入っているだけ、というケースもあります)
そのような体制ですので、一般施設の場合、基本的には協力会社さんにご相談していただきますようお願い申し上げます。
背景
何が起きているのか把握できておりませんが、昨年の秋頃から通信/複合機関連のいわゆるOA機器販売業者様からの関与要求が急増しています。
かねてから同様の動きはあったのですが、以前と異なり、医療系のシステム設定に平気で手を出すケースが増えていて、かつ、最終的にはメーカーや弊社に指示を出すだけの立ち位置に入ってくるような流れです。
画像の通信が滞ったり、患者のデータが失われるなどの事故につながっているため、責任の所在をはっきりさせるために弊社ではその時点をもって管理を停止する方針とさせていただきます。
補足
主に以下の分類において、誰が責任を持つのかを再度確認されることを推奨します。すべてを人任せにしている病院はただちに改善する必要があります。(すべて病院に帰属すべき項目です。代行してあげますよというささやきに乗ってはいけません)
- 売り上げおよびその明細の管理責任
- 仕入れ、支払い、在庫、有効期限の管理責任
- 業者との契約(設定情報、リース契約、ライセンスなど)の管理責任
- ネットワーク設定の管理責任
- データの保全責任
- プライバシー、機密データ(顧客情報と一部、労務関係データ)の保全と保護責任
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(2024-01-17) 続報・アニレセクラウドのバージョンアップに伴う、macOSのアップデート要求について
以下のポイントは必ず押さえてください
0.シリアル番号がPN7D/PN5Tで終わるiMacと、初めから入っていたOSがCatalinaである機種については最深の注意を要する
これらはmacOSアップデートに失敗する確率が高いです。うちに何台も担ぎ込まれては直しました。ファームウェアのアップデートに何度も失敗します。30回くらい再起動すると通ることがあります。(こちらで行うのも毎日再起動し続けるだけです)
1.macOS 11以降が走るMacであること
具体的にどのモデルが走るのか? よくわからない部分があります。インストーラーが走ったら基本的には大丈夫ですが、原則として
- メモリが8GB以上搭載されていること (メモリの不具合で抜いていなければすべて8GBあります)
- 5Kモニター搭載型であること
が条件となります。2.5Kモニター機でも動作するシステムはあるようですが・・・。
2.必ず事前にバックアップをとること
既報の通り、画像については最低7年間の保管が求められます。OSのアップデートでデータ無くしちゃった、なんてことにならないようにバックアップを取ってください。
※11
月になっていきなり年商が5000万円に満たない事業主は対応しなくても良いと言う話になっているみたいですが、これは経理関連書類の話で、e文書法(7年)、診療録(ここに画像も含まれる)の保存に関するルールは獣医師法(3年〜7年)や日本学術会議(10年)など別のルールが生きている点にご注意ください。
macOS 10.Xシリーズと、それ以降はまったく異なるものと考えてください。macOSというよりはiOSに近いものです。
- macOS 10.Xは、毎年0.1ずつ増えていたのが、11以降は1ずつ増える
- macOS 11以降にアップデートした時はファイルアクセスについて細かい指定を行わなければならない
- macOS 11以降は以前よりもOsiriX / Horos は遅くなる
- macOS 11以降はHFS Plusフォーマットのディスクからは起動できない
なお、いまのところ11(BigSur)、12(Monterey)、13(Ventura)、14(Sonoma)とある中でいちばんトラブルが少ないのは13です。
- 11(Big Sur)はボタンやアイコンがつぶれて表示される。いまだに直らない
- 12(Monterey)はメモリリークを起こす。マイナーアップデートで改善する
- 13(Ventura)になってディスクユーティリティの不具合が解消された(つまり11/12はこの問題もある)
- 14(Sonoma)は突然OsiriXが起動しなくなる問題がある。これは原因調査中
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(2024-01-16) 【急告/お願い】データディスクへのAPFS使用を一旦中止するようお願いします(ブラックホール問題と呼ぶことにします)
以下のような問題が見つかりました。
- どんなに大容量のハードディスクを用意しても1000万枚の画像が管理できないことがわかった。
- 現在、この事態に陥ったドライブから読み出せるのはLinuxのみ(MacStudioなどでの実験はおって掲載します)
- 大容量ドライブ(4TB以上)においては128GBのAPFS + 残り全てのHFS Plusでの運用を推奨する
当面の方針
- 安全策をとって、500万枚以上の画像を1台のディスクには入れないと言う方針に切り替える。(もともと、パフォーマンスが低下するのでそういうアナウンスでしたが周知徹底していません)
- 画像数が到達した場合には複数台のサーバーの連動に切り替える
- 必要なツールはこちらで用意します
APFSなら大丈夫かもしれないが、LinuxからAPFSが読めていない現状では救援を出せないので当面はHFS Plus(macOS拡張)での運用をお願いします。本件、HFS Plusのジャーナル無し、なら大丈夫かもしれませんが、いまさら使わんでしょう。
注意が必要なのは勢いで20TBのハードディスクを買ってしまうケースです。当面は8TBくらいのリーズナブルなディスクで十分である、ということです。
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(2023-12-06) アニレセクラウドのせいでmacOSのバージョンを上げたい時
アニレセクラウドの新バージョンが要求仕様としてMacOS 11(Big Sur, 2020年リリース)以降を必要とするため、古いmacOSのバージョンアップをしたいんだけど、というご相談が来ています。
ポイント
- そもそもBig SurにアップデートできないMacは無理。OpenCoreとかは自分でやって下さい。
- ID連携機能VLESSletの動作はいまのところ未確認
- 自分で買ってきたMacに移したい、という場合は自分でやってください(※保守ユーザーはこちらで対応します)
- もうないと思うんですが、無理やり対応させていた非公式のアニレセクラウドはサポートしません
- OsiriXは、以下の通りの対応。500シリーズのMacはそろそろ更新時期です。大量に現役で動いていますけど・・・。
VL-500シリーズ |
すでにサポート終了していますので、さすがにもう無理。 |
VL-600シリーズ/64x系 |
アップデート可。ただし、一部の動作に不具合が出ます(ビューワー左の検査履歴サムネイルが出ない、など) 64xは67xに無償アップデート可能です。 |
VL-600シリーズ/67x系 |
アップデート可。ただしApple MシリーズのMacではRossetta2を必要とします。 |
VL-700シリーズ |
Big Sur以降のものなので問題ありません。Rossetta2も不要 |
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たぶん【e文書法/電子帳簿保存法】の影響かな?
(2023-10-13) 相次ぐ電カル開発中止/終了について(1)ソースコードの開示をお願いしてみては?
OsiriX, OBS, Joplin, OpenSeadragon .... はいずれもオープンソースです。priXmはクローズですけど、動作に使用するComKit engineはオープンソースです。
この業界は社内にIT専任を持つ組織がほとんどない関係で、全体的にオープンソースに対する理解が遅々として進んでおらず、フリーソフトと同じものとみなされたり、逆に「そんなあやしいもの使えるか。こういうのはI*Mのような信頼できる会社が作った値の張るソフトの方が安心なんよ」という、いったいいつの時代の話をしているの?みたいな反応。
で、今年だけで2つのシステムが開発中止。クラウドでこういうのをやられるとさすがに迷惑ですよね。どうでしょう、ユーザーのみなさんで交渉してソースコードをGithubに公開してくれるように頼んでみては? (文書は無理だと思います)
ちなみに私はソースコードを読むのは好きですが、この2件はあまり、見たいと思う部分は無いです。(実は他業界の同様な案件でたいへん困っている最中)
クラウドのリスクについては説明したはずです。
社内用、あるいは商用で売られていたソフトが開発停止にともなってオープンになった例はいくつもあります。なので、クラウドサービスの提案に乗っかる時は「開発やめる時にはソースコードを開示する約束」を求めるのも手、ですね
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【e文書法/電子帳簿保存法】
(2023-10-01) DCV(IT運用/経営マニュアル)10.1号発刊
記事の一部を以下に公開します
なお、当社では下記の機密保持をとらないで第三者にやらせた作業による事故(特にデータ漏洩)が発生した場合には、現場保存以外の作業をいたしません。
*1 一般の方ならえーっと思うでしょう。「ふらっと来た業者にパソコンを操作させたら、簡単に患者情報をUSBメモリーにコピーできちゃった。この責任をとってください」って・・・。診察室に招き入れてパソコンを自由に触らせたらデータがコピーできるのは当然です。患者の求めに応じてデータを出す機能があるから。これはシステムの問題ではなく、病院の安全に対する意識の問題です。
*2 壁掛け型のiMacが落下した事故が発生。原因は壁の工事のために金具まですべて取り外し、そのまま元のねじ穴にねじこんだこと。ボルトとナットで固定していればともかく、ネジ止めした穴にもう一度荷重をかけることはやってはいけない。で、なぜこの工事をした業者ではなく、こちらが責任をとらねばならない?
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【e文書法/電子帳簿保存法】
(2023-09-30) 動物病院は相当忙しい・・・ということ?
※11月に
年商1000万以上対象→5000万以上対象に急きょ変わりました。これで8割の病院が対処しなくてよい(?)ことになります。
ここ半年の現場で啓蒙活動を行っていた際のおおよその状況です。もう間に合わない・・・・。
インボイス制度について理解している、対応した |
90%以上 |
インボイス制度と電子帳簿保存法が別物だと理解している |
約50% (なお5%程度が同じものだと思っていた) |
テレビなりYouTubeで楽々精算という名前を聞いた |
だいだい2/3(6割〜7割) 大半は「自分は無関係」とも |
文書管理規定を用意した |
0% |
2024年からデジタルの伝票を印刷して保管してはいけない、と知っていた |
10% |
紙の法定保存文書をスキャンできるのは2ヶ月以内、と知っていた |
0% |
紙の法定保存文書をスキャン保管する際の条件(タイムスタンプなど)を知っている |
0% |
獣医師法における、カルテの保存期間を正確に答えられる |
約20% (牛、水牛、鹿、めん羊、山羊は8年間、それ以外は3年) |
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(2023-09-27) macOS Sonoma正式リリース ... テストはこれからします
本日、macOSの最新版Sonomaがリリースになりました。
以前はベータ版の期間にテストしていたのですが、BigSur, Montereyの時に正式リリースとベータ版があまりに違いすぎて全然意味がなかったので、今回は正式リリース後のテストになります。
Catalina, Venturaに対して先月からセキュリティアップデートはかかっておりますので、診察室のMacにおいてはあわててアップデートする必要はありません
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【e文書法/電子帳簿保存法】
JBVP2023の展示会場で交わした話を整理します
要するに、税金の計算にトレーサビリティーを確保したい、ということです。
e文書法/電帳法両者にあたる |
e文書法の対象だが、電子帳簿保存法にはあたらない |
2024.1(本当は2022.1)以降ルールを守る |
2024.1以降の対応でよさそう |
- 紙カルテで、金額の記載があるもの
- 自分が発行する見積書/請求書/領収書/契約書
- 自分が受け取る見積書/請求書/領収書/契約書
- 手術などの時に書いてもらう誓約書
- 銀行通帳
- 給与明細
- 電話屋などが工事で置いていく御計算書
- 上記のいずれかを変換したDICOM画像
※文書管理規程を整備する、も必須
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- 紙カルテで、金額の記載がないもの(おそらく別紙で計算用紙がありますがこれは該当かもしれない)
- 調剤指示、薬袋が手書きである場合
- 画像検査で出力されるDICOM画像
- 化学検査で出力されるレシート(金額ないから)
- 勤怠記録とタイムカード
- 病院の建築図面
- 医療機器のログブック(整備記録)
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なぜ他のOsiriX屋さんと異なりウチだけ大騒ぎしているのか? それは、当社は文書や動画もDICOM変換できるようになっており、データの一元管理を提供しているためです。したがって、PDF文書のファイリングで該当文書(特に誓約書)などをDICOM変換しているケースが想定されます。
運用マニュアルのアドバイズで電カルとしてJoplinを挙げていますが、これを強く推しているわけではありません
- 電カルが入っているところはそれでOK
- ないところは、機器の管理など今回ひっかかりそうなところから取り組むことを推奨
- ウチはデータもオープンなので、電カルメーカーに向けてデータの変換方法を案内する予定です
- 加えて、電帳法とは関係ないが業務マニュアルの作成にも使えるからお勧めしています
- もちろん軌道に乗ったらそれはそれで
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【e文書法/電子帳簿保存法】
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【e文書法/電子帳簿保存法】
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2023-09-15 : anireceクラウドのバージョンアップに伴う注意
お使いのOsiriX, OBSのバージョンを確認して下さい
- V-5xx, VL-5xxとあるものはOSのバージョンアップは意味がありません
- VL-6xx, VL-7xx とあるものはバージョンアップ可能です
※VL-7xxはApplieSiliconMac専用です。インテル系Macにはインストールできません
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急告 (2023-09-06) OsiriX500系が起動しなくなった方
大変恐れ入りますが10年以上経った保守無しのMacは買い替え/VL-600系(Intel)/VL-700系(AppleSilicon)へのアップデートをご検討ください。
OsiriX および プリズムが起動しなくなった方
- ネットワークケーブルを抜いた状態で
- OsiriXを起動して、
- 5つ数えてから
- ケーブルを挿せば
とりあえず動作します。(Wi-Fiでつないでいる方はWi-Fiも切ってください。)
新旧問わず MacOSX, macOS のセキュリティアップデートが強制的に行われた模様です。古いOSもちゃんとやってくるのがいいことなのか悪いことなのか・・・。/etc/hostsファイルが元に戻っていないか確認してください。
またまたHoroXaustを回避するための設定ファイルが工場出荷時の設定に戻っており、現象が再発しています。いたちごっこになっています。
対策は6年前と同じ
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日本医師会関連団体の提言に関連して、動作環境チェック機能の挙動を変更します(2023-09-04)
同提言の良し悪しについて、ここで議論するものではありませんが、文書の内容を見て対岸の火事にしてはいけないと思い対策をとっていきます。
当社のMacでは、システムの動作環境を確認するために定期的にさまざまなチェックが行われています。特に、致命的な問題が発生した時には問題が解決するまで音声を繰り返し流して止めることができないようになっていて、その事態を迎えたユーザーからはたいへん不評ですが(笑)、すべて妥当なトラブル検出でした。
9/1以降出荷分より、このチェック項目に「Windowsファイル共有の有無」を入れます。登録されていないWindowsファイル共有については警告が出ますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
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6-8月間のOSセキュリティアップデートへの対応(2023-09-02)
現在、こちらから積極的にメンテナンスはしておりません。これは最近、アップデートが全世界で一斉に配信されるわけではなく、順番に行われている関係で症状が出るまでは何もしない方が得策のためです。
指摘があった病院のみ実施しておりますが、もし該当する問題があればと思い発信します。
ご不便をおかけして申し訳ございません。
OsiriX VL:画像の枚数が正しく表示されない
実際には画像が届いてるのに、枚数が少なめに表示されます。67G9以降にアップデートすることで対策されます。
OsiriX VL:大量の画像通信中にフリーズする
エビデンスがないのですが、OSのメモリ管理システムに手を入れているようです。OsiriXのコードでもautoreleaseというメモリ操作への扱いが変わっていて、何箇所も修正しました。
当社のテスト用Catalinaでは起きないのに、そのCatalinaを最新状態にするとこの症状が出ます。OsiriX VLを67G7以降にアップデートすることで対策されます。
macOS Catalina/Ventura: セキュリティアップデートが原因でJUZZ(OsiriX同士の自動連携)が動作しなくなる
OSに搭載されているプログラミング言語に制限が課され、アプリケーション境界を超えてデータベースに触れなくなったのが原因です。
Perlをこちらでビルドしたものに入れ替えることで動作が元通りになります。
Windows: OBSのNDIプラグインが起動しない
プラグインというのはアプリケーションのためのアプリケーションです。OSしか入っていないパソコンやスマホにアプリケーションを入れるとできることが増えるように、アプリケーションにプラグインをインストールするとアプリケーションの機能が増えます。
じつは、Vek-iで柱として選ばれている4つのアプリケーションOBS / OsiriX / Joplin / Ankiはすべてプラグインに対応したものです。
ただ、OSとアプリケーションに相性があるようにプラグインにもバージョンのすり合わせが求められます。OBSは現在開発が活発でVer.27より後になるとプラグインも合わせて上げないといけないことになり、事態が複雑になっています。
紆余曲折がありましたがVer.30からサポートされる動画配信機能(WHIP)を一応の着地点として対応をすすめています。
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今週いっぱいで、インテルMac全機種の出荷を終了します(2023-09-02)
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10月以降のシステム運用方針/規定の変更のお願い(2023-08-30)
e文書法の運用が差し迫っていることに連動して、OsiriXにおけるDICOMメタデータの修正/訂正機能を削除いたします
対象は10月1日以降にリリースを予定する、
- 600系ではVL-67G10以降
- 700系はプロトタイプを含めて全バージョンですでに不可
になります。それ以前のバージョンも可能とは言え、訂正を行わないルールへの変更をお願いします。
以降、患者IDや患者名表記の訂正をしたい場合は、OsiriXのデータベースレベルで修正をかけることとなります。つまり画像は改変せず、一覧表で訂正する方式への変更となります。また、かねてよりお願い申し上げております通り、正しいID入力を行うため、バーコードの運用あるいはDICOMワークリスト、自動オーダリングの活用をすすめていただきたく、重ねてお願い申し上げます。
現時点では訂正の方法には
- ExcelなどのソフトでCSVデータを作成してpriXmに読み込ませるか
- priXmに直接入力する
方法がありますが、近々に、当社が簡易電子カルテと位置付けるJoplinにて記録すると自動的に訂正できるようにする予定です。
最新版のpriXm 3.0において、
- バーコード作成
- DICOM MWMサービス
- FCR, Konicaシステムへの患者IDデータ書き出し
に対応しています。
AIを用いた画像拡大、画質改善機能を付けます。
- Intel系MacとAppleSilicon系で異なるツールを使用します。
言うまでもなく、参照用です。
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e文書法(電子文書法)対応に伴う、各種データの管理方法の変更に関するお知らせ(2023-06-25)
影響範囲:全ユーザー / 主な影響: 上手にやらないと仕事が増える。でもやらないと行政指導かも
e文書法の関連法の一つである電子帳簿保存法が改正され、2024年の1月から紙/デジタルの法定保存文書の取り扱い方法が変更になります。(厳密には2022年1月から施行されていますが今年一杯が移行期間です)
動物医療の現場レベルでは、診療録と各種税務書類が法定保存文書の対象となり、これらが以下のようなルール変更に至ると考えられます。
- 電子データとして作成された書類の印刷保管が禁止になる
- 紙ベースで作成された書類のデジタル化に厳しい条件が課される。紙カルテをスキャニングしても原本を廃棄できない
- 番号飛ばしはマジでできなくなる(改ざんそのものとなる)
- 獣医師法、税関連法、日本学術会議の指針などを総括すると10年分はデジタルデータのバックアップを死守する必要がある
- セキュリテイについて根本的に理解し直す必要がある
- 文書管理規程を定めなければならない
- DICOM確定画像について一切の修正が不可になる
対応
変わること
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現在の対応
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電子データとして作成された書類の印刷保管が禁止になる
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紙ベースで作成された書類のデジタル化に厳しい条件が課される。紙カルテをスキャニングしても原本を廃棄できない
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番号飛ばしはマジでできなくなる(改ざんそのものとなる)
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番号飛ばしの回避機能はすでに2022年の初頭に本計画の一歩としてpriXm 2.9以降に提供されています。
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獣医師法、税関連法、日本学術会議の指針などを総括すると10年分はデジタルデータのバックアップを死守する必要がある
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1〜2年間隔で、(できれば毎年)手動完全バックアップをとり、バックアップ記録をとるように運用方法を変えてください。
バックアップ記録はマスターマニュアルに掲載されています。デジタルデータで保存する方法は近々に用意します(*)。
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セキュリテイについて根本的に理解し直す必要がある
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前に同じ。2023.5発行版のマスターマニュアルにセキュリティガイドラインを追加しました。
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文書管理規程を定めなければならない
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院内で整備すべき文書管理規程のテンプレートを作成し、ここに公開します。各自でカスタマイズして運用してください(*)
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DICOM確定画像について一切の修正が不可になる
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メタデータ上書き機能(オーバーライト)が使えなくなり、ライトオーバー機能に切り替わります
- 6/20付けで、JPEG→DICOM変換機能がアップデートされ、Exifデータの日時データが検査日時として記録される仕様になりました。従来は一部ユーザー限定でしたが標準機能になります
- OsiriX / Horos / Juzz Archivist などのPACSについては近々に対応版をリリースします。
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なお、文書管理規程とバックアップレコードがJoplinに追加されます。
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NTTフレッツ回線の大規模障害(2023-04-03)
影響範囲:全国(長崎県を除く) / 主な影響: 画像の受信に時間がかかる、スマホなど外部からのデータアクセスができない
本日朝方より、東日本を中心にフレッツの回線障害が発生している模様です。画像が受信できない場合は、まずインターネットの接続状況を確認してください。
- クリニック間のデータ共有を使用している病院様はグローバルアドレスが変わっていることがありますので、必ずスマホからのアクセステストを実施してください。
- OsiriXクラウドを介して分院と接続している病院は、回線回復次第、Macの再起動をお願い申し上げます。
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統合管理拠点の通信機器障害による、リモートメンテナンス/VPN環境の停止(2023-01-26)
1/25より、OsiriX/priXm管理拠点の建物側の設備で障害が発生したため、現在以下の業務が停止中です。NTTの説明では復旧は1/30昼頃の見込みです。
- リモートメンテナンス全般
- 動画共有サービス
- DICOMストレージ
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緊急起動ディスクの手順書(2022-11-04)
緊急起動ディスクの使用方法についてPDFを掲載→こちら
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検品チェックリストをクラウド化しました(2022-08-26)
これまで出荷用の箱に貼付しておりました受入検査/出荷時作業チェックリストについて、ラベルシールに手書きであったのをオンライン化し、タブレットに手書きで処理する方法に改めさせていただきます。
今後検品などの結果は、一部のお客様を除き、出荷時のシリアル番号シールに記載されている、メンテナンス履歴URL上に掲載いたします。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
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急告 (2022-08-23) 随時更新中
大変恐れ入りますが10年以上経った保守無しのMacは買い替えをご検討ください。
OsiriX および プリズムが起動しなくなった方
- ネットワークケーブルを抜いた状態で
- OsiriXを起動して、
- 5つ数えてから
- ケーブルを挿せば
とりあえず動作します。(Wi-Fiでつないでいる方はWi-Fiも切ってください。)
ロシアのウクライナ侵攻に伴い、全世界でサイバー攻撃に対する懸念があったのですが、これに対応したのか、現在確認されている範囲では、新旧問わず MacOSX, macOS のセキュリティアップデートが強制的に行われた模様です。
これにより4年前に対策した、HoroXaustを回避するための設定ファイルが工場出荷時の設定に戻っており、現象が再発します。
対策は4年前と同じ、↓
詳細続報(2022.3.1)
- 2/25にすべてが変わったわけではなく、順次変わっているらしい
- 対象となるのは、MacOS X 10.10〜10.12のようです。何か脆弱性があるんでしょう。
- 10.10より前のOSで運用されているOsiriXにはいまのところ影響はありません
- プリズム関連(シスメックスPochiの検査データ受信、ソニーのαシリーズの連動、DICOM動画変換に影響が出るのは2/25に当たったMacのみ
詳細続報(2022.7)
- まだ現象が散発しているようです。
- 改めて、今回のトラブルについては原則として保守ユーザーのみ対応します。他の方は前述の記事を読んでご自身での処置をお願いします。
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Montereyにアップデートしたらドライケムのデータ受信ができなくなる(2022-08-23)
※第6世代機(VL-6xがインストールされているMac)はドライケムNXシリーズのデータ受信機能が標準でサポートされています。
が、ドライケム(NX500/NX600/NX700)で測定結果が受信できなくなる現象が報告されており、調べた結果macOS Montereyにアップデートした際に新しく追加されたAirPalyレシーバー機能が原因であることがわかりました。どちらも5000番ポートを使用しているためです。厄介なことに、なぜかドライケムで送信エラーになりません。
対策として、システム環境設定→共有→AirPlayレシーバーをオフにして再起動してください。
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緊急メンテナンス:Interclinic(病院間連携)サーバー(2022-06-09)
以下は対象ではありません
対象を説明するのが難しかったので、該当しない病院を先に説明します。
- VPNを使用している病院は対象外
- NTTの仮想VPNを使用している病院は対象外
- 単独の病院は対象外
- Webポータルによる連携は対象外
主に分院が1〜2箇所あるか、仲間内の画像交換、遠隔読影を前提とするネットワークなどを使用している病院において、病院間の通信が一時的にできない状態になっています。
- OsiriX/priXmなどのPACS同士の画像通信
- 監視カメラ
ができない場合、
各拠点の代表機を2回再起動してください。
サポート関係者向けの説明
当社では、複数の拠点間のDICOM通信を成立させるためにいくつかの方式を提案しています。この通信にはスタッフや飼い主さんが出先や自宅からリモート接続する運用も含まれます。
- 市販のVPNルーターを設置する(グローバルIP固定)
- 市販のVPNルーターを設置する(DynamicDNS方式)
- NTTの仮想VPNサービスを使用する
- Webポータルを立てて、外部からブラウザでアクセスする
- 仲介サーバーを通して、外部からのブラウザアクセスとDICOM通信をする
今回5のシステムについてサーバーのレスポンスを改善する目的でメンテナンスいたします。
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Intel iMac 取扱終了のお知らせ
2022-03-08、アップルの商品改廃に伴いインテルiMac 27インチが廃番品になりました。これを受けてインテルMacを前提とするシステムの出荷を終了します。
皆様のこれまでのご愛顧と、これを世に出した故Steve Jobs氏に感謝を申し上げたいと思います。Jobs氏が本当にいなくなった感じです。
本日分までのご発注の対応について
4月納品予定でご発注済み分
予定数当方に納品済みです。出荷確定分につきましては、こちらから、直系の後継機種がしばらくない状況について改めての意思確認を行い、開封済み、未検品での出荷とさせていただきます。初期不良はそのまま現地からの修理手配とさせていただきます。
5月以降〜来年の開業・改築・増築・移転などでお話をいただいている分
本当にキープ在庫ありません。電話で交渉されてもモノはありません。
すべて後継プランへの検討をお願い申し上げます。
先行して手配中ですが、流通でキャンセルしてきたことがありますので納品されるかはわからないのが現状です。
見積中/今後のご検討分について
すべて後継プランへの検討をお願い申し上げます。
また、見積もり中の分はすべて後継プランへの切り替えをお願い申し上げます。
後継プラン
現状Apple MシリーズMacでは、Rosettaというシステムを介することでOsiriXの動作が維持されます。ただし、これは2022年の9月までの時限的措置(予定)で、それ以降はインテル用のコードを実行することはできないシステムに切り替わります(以前も同じ対応をしています)。つまり、iMacのディスコンは予定より半年早いと思われ、おそらくアルミの高騰とかアフターで部品がなくなったら大変という状況を鑑みてのことと思われます。
- Mac studio + Studio Display(オフィシャル後継品。価格は倍以上)
- インテルMac mini + 31.5インチ液晶モニタ
- インテルiMac 27卓上タイプ(在庫限り)
- M1 iMac 24 壁掛タイプ
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ソニーαデジタルカメラ連動機能対応機種にご注意ください13>
2022.3.10
priXmでは、
ソニーのデジタルカメラαシリーズのリモート制御機能がサポートされていますが、最近の世代では動作しません。
確認が取れている機種は以下の通り
いわゆるPMCA対応モデルのうち、以下は確認を取りました。いまとなってはちょっと古い。
- ILCE-7S
- ILCE-7R
- ILCE-7RM2
- ILCE-5000
- ILCE-5100
- ILCE-6000
- ILCE-QX1
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お願い(2022-02-17)
最近、弊社の契約顧客を名乗って、こちらの預かり知らないシステムのリモートメンテナンスをさせる案件が続いたため、お電話いただいた際には折り返しの連絡がつくようにご本人の名前を確認させていただいております。ご協力のほどお願い申し上げます。
また、近年送付のみの設置でどこから買ったかよくわからないケースも増えているため、当社からの出荷品であるかどうかを確認できるページにてシリアル番号から確認できるようになっています。あわせてご利用ください。電源が入らなくてシリアル番号が確認できない場合は本体の裏にシールが貼ってあります。
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